蜂の子を甘露煮で食す

蜂の子グルメの一つとして甘露煮があります。
蜂の子の甘露煮とはどのような料理なのでしょうか。
見た目や味、レシピとともに紹介します。

甘露煮とは

甘露煮といえばサツマイモやきんかん、いわし、さんまなどが思い浮かびますが蜂の子の甘露煮もあります。
そもそも甘露煮とは、砂糖・醤油・みりんまたは水飴などで濃く煮詰めた料理のことです。
時々、甘露煮(佃煮)と記載されているレシピを見かけますが、佃煮との違いは何でしょうか。
その違いは伝わってきた国の違いと少しの味付けの違いにあります。
まず佃煮は魚などを砂糖・醤油で甘辛く煮つけた食べ物です。
かつて江戸の佃島に住む漁民が、小魚などを甘辛く煮詰めて食べていた食べ物から由来して、「佃」という名前が入っています。
佃島は現在の東京都中央区あたりです。
対して甘露煮は、魚などを素焼きした後に醤油・みりん・多めの砂糖や水飴を加えて煮詰めた食べ物です。
甘露とは中国の伝説で天から舞い降りる不老不死の霊薬、インドでは飢えや渇きを癒して長寿をもたらす霊薬の伝説があり、インド・中国から融合して日本に「甘露煮」として伝わりました。
どちらかというと甘露煮の方が砂糖多めで甘い印象を受けます。
蜂の子も佃煮にすると日本人好みでご飯のおかずのようになり、甘露煮にすると箸休めや数切れずつ食べる常備菜のようになりますね。

蜂の子の甘露煮のレシピ

材料:蜂の子(親子でも子だけでも)400g 蜂蜜大さじ4 醤油大さじ4 みりん大さじ2 酒大さじ1~2
作り方:
a.フライパンに油を薄く引いて蜂の子を優しく炒る。
箸だと潰れてしまうのでゴムヘラなどがおすすめ
b.カラッとするまで炒めたら一度フライパンから取り出す
c.蜂蜜・醤油・みりん・酒をフライパンに入れて一煮立ちさせる
d.冷めた蜂の子をフライパンに入れて、さっとタレと絡めたら完成です
蜂の子はとても柔らかく崩れやすいので丁寧に調理しましょう。
このレシピでは蜂蜜を使用するので砂糖よりヘルシーで自然な優しい甘さを感じられます。
蜂蜜にはビタミンやミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどが含まれているので、蜂の子と合わせて豊富な栄養を摂取することができます。

蜂の子の甘露煮の味や見た目は?

その見た目は割と強烈なので苦手な人が多いかもしれません。
蜂の子の形が残っており、茶色く色づいています。
成虫を入れる場合もあり、黒光りした蜂の姿が幼虫に混ざります。
ただ甘辛く味付けされているため、風味は甘露煮の味そのものでとても美味しいと好評です。
また蜂の子は淡白であっさり食べることができるので味付けとのバランスも良く、甘露煮として食べるのが最も適しているかもしれません。
一度食べたらやみつきになる味でしょう。

通販でも蜂の子の甘露煮を購入できる

生の蜂の子を手に入れられない場合は通販でも蜂の子の甘露煮を手に入れることができます。
その場合は瓶詰や缶詰になっていることがほとんどです。
大手通販サイトや蜂の子の産地のお店がネット通販を行っています。
冷凍蜂の子などは時期によっては注文できませんが、甘露煮の缶詰などは年中購入することができます。
一般的な価格としては65g~180g入って1200円~3000円ほどです。
決して安くはありません。
美味しくて栄養満点な蜂の子は高級食材です。
作るのが困難な方は通販も試してみてはいかがでしょうか。

蜂の子は甘露煮なら食べやすい

蜂の子と聞くと気持ち悪いと思うかもしれませんが、古くから栄養補給として食されてきており今でも健康のために食べる人はたくさんいます。
甘露煮として食べるととても美味しくて夢中になる人が続出する珍味です。
甘露煮なら醤油や砂糖などで甘めに味付けされているので日本人にも食べやすいでしょう。
蜂の子を食べるなら、食べやすく調理された甘露煮をおすすめします。
そのまま食べてももちろん美味しいですし、ご飯や卵焼きに混ぜ入れても甘さが引き立って美味しくなります。
関連コラムcolumn