蜂に子に含まれるトリプトファンとは?

蜂の子にはたくさんの栄養素が含まれますが、その中の一つ、トリプトファンについてご存知でしょうか?精神面を健康に導いてくれるトリプトファンについて、蜂の子の含有量や効果を紹介します。

蜂の子に含まれるトリプトファン

トリプトファンとは?

蜂の子には9種類の必須アミノ酸が全て含まれています。
必須アミノ酸とは体内で合成されないので必ず食べ物からの摂取が必要なアミノ酸のことです。
必須アミノ酸が不足すると、成長や肝機能、血管、精神など体のあらゆる機能に不調を招きます。
トリプトファンは必須アミノ酸の一つです。
主に体の健康を司る神経伝達物質の材料として利用されています。
抗ストレス作用があるセロトニン、質の良い睡眠を促すと言われるメラトニンなどに変換されて精神を安定させるのです。

蜂の子に含まれる量

蜂の子100gに対して、トリプトファンは90mg含まれています。
トリプトファンの1日の摂取目安量として、体重1キロに対し2mgが必要と言われています。
体重が50キロの場合には100mgです。
極端に言うと小柄な人であれば蜂の子100gで1日分のトリプトファンの9割ほどを摂取できることになります。
ただ毎日蜂の子100gを食べるのは大変なので、他の食べ物からもトリプトファンを摂取しながら、蜂の子で補うのが望ましいです。

蜂の子以外に含まれる食べ物

トリプトファンは蜂の子以外にも牛乳や卵、チーズ、牛・豚レバー、カツオ、大豆製品、ナッツ類などに含まれています。
卵1個には99mg、プロセスチーズ1切れには58mgのトリプトファンが含まれるので、意識して摂取すれば1日の目安量を補うことができるでしょう。

トリプトファンの効果

精神安定

トリプトファンは脳に運ばれるとセロトニンを生成します。
セロトニンは、ストレスに反応するホルモンのノルアドレナリンやその前駆体であるドーパミンが過剰に分泌されることを抑えています。
これによりイライラやうつ症状の軽減、精神の安定に期待できます。

不眠解消

セロトニンの働きは精神安定以外にも寝つきを良くしたり興奮を抑えたりして不眠の解消にも導いてくれます。
さらにセロトニンは脳の松果体でメラトニンに変換します。
メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、夜ぐっすり眠って朝起きるという体内時計のリズムを調整する役割があります。
乱れた体内時計をリセットすることで質の良い睡眠を促してくれるでしょう。

集中力・記憶力の向上

セロトニンが不足し、ノルアドレナリンが過剰であれば落ち着きがなかったり集中力が落ちたりします。
また何かを記憶するときは脳内の海馬とセロトニンが必要です。
蜂の子でトリプトファンを摂取してセロトニン生成を促すことで、集中力アップや記憶力の向上に期待できます。

鎮痛作用

セロトニンが分泌されると、痛みの情報が脳神経に伝達される際にセロトニンが神経の鎮痛効果を発揮すると考えられています。
アメリカではトリプトファンが鎮痛剤として効果があるのか実験され、実際に痛みの軽減に繋がったという記録もあります。

アンチエイジング

トリプトファンによりメラトニンが生成されることで質の良い眠りに付くことができます。
寝ている間には成長ホルモンが分泌されるので肌のターンオーバーを促進して美肌効果に期待できます。
さらにメラトニンには抗酸化作用があります。
体内で発生する活性酸素は、細胞を老化させるので抗酸化物質での除去が必要です。
メラトニンの抗酸化作用により活性酸素を除去すると細胞の老化を防ぐのでアンチエイジング効果があります。
またセロトニンによりストレスを軽減することも肌や内臓のアンチエイジングに繋がります。

蜂の子はストレス解消に最適

蜂の子に含まれるトリプトファンは主に精神面で私たちの健康を支えてくれることが分かりました。
乳製品に多いと言われるトリプトファンですが、蜂の子にも多く含まれているので、眠りが浅い人やストレスでイライラしている人におすすめです。
蜂の子にはトリプトファン以外の必須アミノ酸も全て揃っているだけでなく、ビタミンやミネラル、タンパク質なども豊富に含むのでぜひ試してみて下さい。
関連コラムcolumn