蜂の子とローヤルゼリーの違いとは

蜂の子とローヤルゼリーはどちらも蜂に関連している健康食品です。
両方とも蜂の巣の中で作られるので似たような成分なのでしょうか。
今回は蜂の子とローヤルゼリーの違いについて解説します。

蜂の子とローヤルゼリーの違い

蜂の子とは

まず蜂の子とは、その名の通り蜂の幼虫やさなぎのことです。
ミツバチやスズメバチ、アシナガバチ、クロスズメバチなど様々な種類の蜂が用いられます。
長野県や岐阜県、愛知県など山間部を中心に郷土料理として愛されており、そのまま炒って食べたり佃煮にしたりとあらゆる料理に使用されています。
もちろんそのままではなくサプリメントとして蜂の子のエキスをカプセルに加工されたものも販売されています。

ローヤルゼリーとは

ローヤルゼリーとは、働き蜂が花粉や樹液を体の中で合成したクリーム状の物質です。
女王蜂の食事としても知られています。
生涯にわたりローヤルゼリーを食べ続けることができるのは女王蜂だけです。
女王蜂がほかの蜂と比べて体の大きさが2~3倍だったり寿命が30倍ほどに延びたりするのもローヤルゼリーのお陰と考えられます。
ローヤルゼリーはサプリメントで摂取できますが、自然のまま味わうことができる生ローヤルゼリーもあります。
不純物を濾過しただけのとろっとした液体で、においや味にクセがあるので苦手な人も多いです。
そのため冷凍タイプもあります。

栄養価の違い

蜂の子の栄養価

蜂の子には、質の良いタンパク質や炭水化物、脂質、ビタミンB群・C、ミネラル類、アミノ酸18種、脂肪酸などが含まれます。
アミノ酸は必須アミノ酸9種類を全て含みます。
バランス良くあらゆる栄養素を摂取できることが分かります。

ローヤルゼリーの栄養価

ローヤルゼリーにも質の良いタンパク質や、糖質、脂質、ビタミンB群、ミネラル類、アミノ酸24種類、そしてローヤルゼリー特有の成分であるデセン酸が含まれます。
ちなみにローヤルゼリーにも必須アミノ酸9種類全てが含まれているのでタンパク質の質が良くなります。
比べてみると似たような成分が多いことが分かります。

効果の違い

蜂の子の効果

蜂の子はアミノ酸の働きによりストレスが抑えられて自律神経を調節することで、耳鳴りや難聴の症状改善に効果があるといわれています。
人を対象にした蜂の子を摂取する実験においても耳鳴りなど不快感の改善、聴力のアップなどの結果が出ています。
また豊富なビタミンやミネラル、アミノ酸による老化防止やアンチエイジング、免疫力向上、滋養強壮などの効果にも期待できます。

ローヤルゼリーの効果

デセン酸は脂肪酸の一種で、血液をサラサラにする効果や血中コレステロールの低下作用があるといわれています。
また女性ホルモンに似た作用があり、ホルモンバランスを整えることで肌荒れやニキビの改善、更年期障害の症状の緩和にも期待できます。
さらに、ふんだんなビタミン類やミネラル、アミノ酸によって、免疫力の強化やアンチエイジング、細胞の再生、滋養強壮など、あらゆる健康効果があるとされています。

飲み合わせについて

蜂の子は多めに食べても副作用はないとされています。
ローヤルゼリーは1日の摂取目安量が500mg~3000mgと定められていますが、同じく重篤な副作用はないと認識されています。
蜂の子とローヤルゼリーを合わせたサプリメントが発売されているので、食べ合わせも問題ありません。
しかしどんな食品でも過剰摂取により体調を崩したり、アレルギーのような症状が出てしまったりする場合があります。
効果を倍増したいからといって必要以上にサプリメントなどを摂取しないようにしましょう。
サプリの場合は1日の摂取量が決められています。

蜂の子とローヤルゼリーで美と健康を

蜂の子もローヤルゼリーも栄養価が高い健康食品です。
しかし蜂の巣で作られるという共通点がありながらも、成分や効果には若干の違いがあります。
どちらも摂取すれば美容にも健康にも良い影響を与えてくれるでしょう。
摂取しやすいほうを選んでもいいですね。
違いを確認しながら自分が必要としている効果を得られるのはどちらなのか、選ぶ際の参考にしてみて下さい。
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