蜂の子は缶詰で摂るか、サプリメントで摂るか?

一般的に蜂の子に関連した商品として手軽に購入できるのは、甘露煮や佃煮の缶詰かサプリメントです。サプリメントは手軽ですが、蜂の子の形がそのままの甘露煮や佃煮の方が効果があるような気もします。実際、どちらで摂取した方が良いのでしょうか?

蜂の子の効能

蜂の子の効能としては、「老化予防」「体力増強」「免疫力アップ」などがあげられています。
また、耳鳴りをともなう難聴患者を対象にした研究では、蜂の子を長期間摂取することで改善がみられたという研究成果が報告されています。その他、蜂の子の効能は世界各国で研究され、今後の成果が期待されています。
蜂の子がよく食べられている長野県は長寿日本一で高齢者の有業率も高く、医療費の安さも全国でトップクラスになっています。長寿で医療費の安いことを「長野モデル」と言われています。死ぬまで元気に暮らす「ピンピンコロリ」という言葉も、長野県で生まれました。
長野県が長寿である理由には気候や県民の気質などさまざまな理由が推測されていますが、長野県特有の昆虫食が長寿につながっているという説もあります。そういう観点から見ると、蜂の子にも長寿効果は期待できると言えます。

他にも様々な効能がありますので、もっと知りたい方は効果一覧のページをご覧ください。
缶詰とサプリメントどちらが良いかを知りたい方はこのまま読み進めてください。

では、この蜂の子の効能を享受するためには、缶詰とサプリメントのどちらが良いのでしょうか。

蜂の子の缶詰で摂るメリット

岐阜県や長野県のお土産として人気なのが、蜂の子の甘露煮や佃煮の缶詰・ビン詰です。昔は自宅で蜂の子の甘露煮などを作っていた家もあったそうですが、今は作れる主婦も少なくなったようです。長野県でも、家庭で作るより商品を購入する方が一般的になっています。

缶詰なら毎日食べられる

美容や健康のためには、良い物を毎日摂取するのがもっとも効果的です。蜂の子はスーパーやコンビニでいつでもどこでも見かけるものではありません。手に入ったとしても、調理するために蜂の子を巣から出したり内臓を取り除いたりといった下準備が非常に面倒です。
以上のような理由から、自宅で蜂の子を料理して食べるのは、非常に手間がかかってしまいます。 。
蜂の子の缶詰なら、特に手間暇かけずに毎日食べることができます。また、現地に行かなくてもネット販売などで蜂の子の缶詰・ビン詰めは販売されているので、手軽に購入できます。さらに、佃煮や甘露煮ならば最初から味付けされているため、調理の手間が省けます。

酒の肴として楽しめる

甘露煮や佃煮は、酒の肴として親しまれています。蜂の子の缶詰も酒の肴として楽しんでいる人も多いようです。イナゴなどの昆虫食が好きな人には嗜好性を満足させるものです。

ご飯のおかずにすることで健康効果アップ

お酒の肴として蜂の子の甘露煮や佃煮を楽しんでいる人も多いようですが、健康効果を期待するのならご飯と一緒に食べるのがオススメです。
その理由は蜂の子に含まれる成分とご飯との関係にあります。
蜂の子には、アミノ酸の一種である「トリプトファン」が含まれています。
トリプトファンは、体内で「セロトニン」を生成します。セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、自律神経を調整する働きがあります。脳や神経の興奮を鎮め、耳鳴りなどの症状を軽減する効果が期待されています。

一方、ご飯の主な成分は「炭水化物」です。
米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のWurtman博士らの研究では、トリプトファンと一緒に炭水化物を摂取すると脳内の「セロトニン」が増加することが報告されています。

蜂の子を摂取する際にも、炭水化物を多く含むお米や麺などと一緒に食べるのが効果的です。
ご飯のおかずになるだけでなく、おかずにすることで健康効果も上がるということは、かなり大きなメリットではないでしょうか。

蜂の子をサプリメントで摂るメリット

蜂の子の甘露煮や佃煮にもメリットはたくさんありますが、問題は見た目です。蜂の子の幼虫やサナギの形がそのままなので、初めての人には抵抗があります。この缶詰でのデメリットを克服できるという点が、サプリメントのメリットです。

見た目を気にせずに毎日摂取できる

見た目を気にせずに蜂の子の効果を享受できるのが蜂の子のサプリメントの大きなメリットです。カプセルなどの飲み慣れた形で抵抗なく毎日定量を摂取できます。

胃腸に吸収しやすい工夫

蜂の子の主成分であるタンパク質は分子が大きいので全てを胃腸で吸収できません。食事から取り入れても体内で吸収されずに排泄されてしまう場合もあります。
しかし、サプリメントには胃腸に吸収しやすい工夫が施されています。

その中でも「酵素分解」という方法が注目されています。
酵素を利用してタンパク質をアミノ酸やペプチドなどに低分子化したものです。タンパク質のような大きな分子を分解して小さくすることで、より胃腸に吸収されやすく効果的になります。

生後21日目のオス蜂の幼虫を使用

蜂の子のサプリメントの中には、より栄養価が高い蜂の子を原料としているものがあります。
蜂の子でも生後21日目のオスの蜂の子がもっとも栄養価が高いと言われています。オスの蜂は女王蜂と交尾して栄養を注入するのが役割です。そのため、成長するまでにメス蜂よりも時間をかけて栄養をいっぱい溜め込みます。
特に、羽化寸前の生後21日目は、「羽化ホルモン」と呼ばれる成長ホルモンが多く分泌され、もっとも栄養価が高くなります。

缶詰や瓶詰めのような料理に使われている蜂の子は、幼虫や蛹、さらには成虫など様々な形状の蜂の子が混ざっていることがほとんどです。
一方で良質なサプリメントには、この生後21日目のオスの蜂の子のみを使用しているものもあります。安定して栄養価の高い蜂の子を摂取できるという点が、サプリメントの大きなメリットです。

蜂の子には含まれていない栄養素が配合されているものも

蜂の子のサプリメントには、蜂の子の成分に加えてビタミンAやビタミンE、ロイヤルゼリーやGABA(ギャバ)など、メーカー独自の栄養素が配合されているものもあります。期待する効果に合わせて商品が選べるのもサプリメントならではのメリットです。

より効果を期待するならサプリメントで

美容や健康や健康効果を享受したいのなら、やはりサプリメントで摂るのがベストです。サプリメントならば栄養価の高い蜂の子が使用されているだけでなく、蜂の子に含まれていない栄養素も同時に摂取することができます。なにより、蜂の形が残っていないため、抵抗なく摂取することができます。
漢方薬の生薬として蜂の子が配合される場合もありますが、専門店や医師との相談が必要です。手軽に日々の習慣として摂取できる蜂の子のサプリメントがオススメです。

関連コラムcolumn