蜂の子とご飯を一緒に食べる

日本の山間部の地域では昔から蜂の子が栄養源として食されています。
そのまま食べることも多いですが、日本人の主食であるご飯と一緒に食べられることもあります。
蜂の子が入ったご飯とはどのような食べ物なのかを紹介します。

「ヘボ飯」とは

岐阜県では「ヘボ飯」と呼ばれる郷土料理があります。
ヘボとは蜂の子のこと。
醤油や砂糖で煮上げた蜂の子を、ご飯に混ぜて焦げ目がつくまで再度炊き上げるというものです。
蜂の子が混ざったご飯ですが、その見た目を裏切るほどの美味しさと言われています。
蜂の子だけでなく成虫になった親蜂を入れる場合もあり、香ばしい食感になります。
岐阜県恵那市で毎年11月3日に行われるヘボ祭りでも、ヘボご飯が販売されています。
醤油の風味がきいて程よい甘辛さがクセになると評判です。
見た目で抵抗していた人も勇気を出して目を閉じて食べてみるとその美味しさに感動したとのこと。
虫が苦手でもなんとなく気になってしまうヘボ飯です。

蜂の子の炊き込みご飯の作り方

蜂の子入りの炊き込みご飯もあります。
他の具材と混ぜることで蜂の子が食べやすくなります。
蜂の子の産地である岐阜県などでは土産物店で手に入りますし、通販でも購入できます。
ただ春から秋にかけて採取されるので時期によっては入手困難な場合もあります。
作り方
材料:米3合 蜂の子100gくらい ごぼう1/2本 にんじん1/2本 しめじ1袋 油揚げ2枚 顆粒だし大さじ1 酒50cc みりん50cc 濃口醤油25cc
①フライパンに油を引いて、蜂の子がカリカリになるまで炒める
②蜂の子以外の材料は食べやすい大きさにカットしておく
③米を研ぎ、炊飯器に調味料とともに入れて3合の目盛りまで水を入れる
④野菜と蜂の子を入れて軽くかき混ぜてから炊飯、炊き上がったら完成
蜂の子を入れる以外は普通の炊き込みご飯と変わらないです。
炊き上がったご飯は野菜の彩りの中に蜂の子が入り混じっている状態です。
柔らかい蜂の子に炊き込みご飯の風味が染み込んで美味しく頂くことができるでしょう。

簡単にできる蜂の子ご飯の作り方

炊き込みご飯が面倒な方は即席蜂の子ご飯を作りましょう。
缶詰や瓶に入った蜂の子の佃煮が通販で入手できます。
価格は1000~2000円ほどです。
炊き上がったご飯に蜂の子の佃煮を乗せるだけで完成します。
蜂の子の姿は白いご飯によって際立つことになりますが、気にならない人なら問題ないでしょう。
または佃煮を乗せてからご飯をかき混ぜて即席ヘボ飯を作っても良いですね。
高級珍味として売られている蜂の子の佃煮でぜひ試してみて下さい。

蜂の子で栄養アップご飯を作ろう

蜂の子には豊富なアミノ酸やビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪酸などあらゆる栄養素が含まれています。
ご飯に乗せるだけでも栄養価がアップして健康になれます。
産地のお祭りで食べたり、購入して自宅で作ったりして蜂の子入りのご飯を堪能してみましょう。
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