蜂の子に含まれる必須アミノ酸とは

蜂の子にはアミノ酸が豊富に含まれていることをご存知でしょうか。
アミノ酸の中でも必須アミノ酸を全て網羅している蜂の子は極めて栄養価の高い食品と言えます。
そんな必須アミノ酸の働きなどについて紹介します。

蜂の子の栄養

蜂の子はかつて食糧不足を補っていた時代もあるほど栄養価に優れています。
体を作るタンパク質が豊富で、炭水化物や脂質も含まれています。
ビタミンは主にビタミンB群・ビタミンCが含まれており、美容や体の代謝をサポートしています。
カルシウムやマグネシウム、カリウムや鉄、亜鉛などのミネラルも豊富なので体の機能の維持や調整に役立っています。
さらに良質な脂であるオレイン酸やリノレン酸などの脂肪酸も摂取できます。
中でも優秀なのがアミノ酸です。
タンパク質を構成しているアミノ酸は体の重要な組織を作っています。
人の体の中には20種類のアミノ酸が存在しており、蜂の子には18種類のアミノ酸が含まれます。
特に9種類の必須アミノ酸を全て含んでいるのが魅力的です。

必須アミノ酸とは

アミノ酸は肉や魚などに多く含まれていて、体内に吸収されると20種類のアミノ酸に分解されます。
その後再びタンパク質に組み替えられて体を作っているのです。
必須アミノ酸とは20種類あるアミノ酸のうち、体内で合成されず必ず食品から補給しなければならない9種類のアミノ酸のことを言います。
残り11種類のアミノ酸は体内で合成して不足した分を補うことが可能な非必須アミノ酸です。
しかしどちらも体の生命活動には必要なので、18種類も摂取できる蜂の子がとても優秀であることが分かります。

必須アミノ酸の効果

必須アミノ酸にはそれぞれどのような効果があるのでしょうか。
蜂の子100gあたりに含まれる含有量が多い順に、必須アミノ酸の効果を紹介します。
効果 蜂の子100gあたりの含有量 他に多く含む食品
☆ロイシン

子供の成長や大人の筋肉維持に必要です。タンパク質や筋肉グリコーゲンの合成、肝機能の向上、血糖コントロールの働きがあります。

0.66g

牛肉・レバー・カツオ・鶏胸肉・鶏卵・牛乳・チーズなど

リジン

穀物など植物性タンパク質にはあまり含まれないので、動物性食品から摂取が必要です。肝機能の向上や体の組織の修復を行います。

0.58g

カツオ・サバ・マアジ・高野豆腐・納豆など

☆バリン

筋肉組織で代謝されるので筋肉を作るのに必要です。肝機能向上やタンパク質の合成、血中の窒素のバランスの調整を行います。

0.49g

鶏肉・牛肉・レバー・クロマグロ・チーズ・豆腐・ゴマ・ドライミルク・落花生など

☆イソロイシン

筋肉やヘモグロビンを作るのに必要です。血管拡張や筋肉強化、成長促進、神経機能のサポートをします。

0.43g

鶏肉・牛乳・チーズ・豚ロース・クロマグロ・鶏卵など

フェニルアラニン

脳と神経で信号を伝達する神経伝達物質(ドーパミンやノルアドレナリン)の働きをします。精神安定や鎮痛効果がありますが、摂取し過ぎると血圧上昇に繋がります。

0.33g

牛レバー・クロマグロ・鶏胸肉・大豆・あずき・高野豆腐・納豆など

スレオニン(トレオニン)

動物性タンパク質に多く、肝臓に脂肪が溜まるのを防ぎます。

0.31g

卵・スキムミルク・ゼラチン・クロマグロ・豚ロース・鶏胸肉・チーズなど

ヒスチジン

子供の間は体内で合成できません。成長促進や神経機能のサポート、ヘモグロビンや白血球の生産にも関わります。

0.22g

鶏肉・ハム・カツオ・イワシ・クロマグロ・チーズなど

メチオニン

体内でタンパク質を作る際に一番最初に必要なアミノ酸です。不足には注意が必要。アレルギー症状の原因ヒスタミンの血中濃度を下げます。肝機能の改善やアレルギー症状の軽減をします。抑うつ効果があります。

0.20g

牛肉・羊肉・途に胸肉・豚ロース・クロマグロ・レバー・牛乳・クロマグロ・牛乳・豆乳・ほうれん草・トウモロコシなど

トリプトファン

ビタミンB群の一つナイアシンの原料です。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの材料の一つでもあります。ホルモン分泌サポート、精神の安定や安眠効果があります。

0.09g

牛豚レバー・カツオ・牛乳・チーズ・大豆・鶏卵・高野豆腐・バナナ・きな粉・パイナップルなど

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