蜂の子が採取できる時期

蜂の子はいつでも採取できるわけではありません。
カブトムシが夏、トンボが秋のように蜂にも生まれる時期や活動時期があります。
蜂の子がとれる時期もだいたい決まっているのです。
いつごろたくさん採取できるのでしょうか。
蜂の子の旬を紹介します。

蜂の子の時期とは

年中とれるのか

蜂が活動しているのは1年のうち春から秋にかけてです。
冬の間は蜂の巣自体の活動が止まっているのでほとんどの蜂が冬を超えられません。
女王蜂は生き残ります。
その中でも活動的な時期、攻撃的な時期があるのでいつでも蜂の子がとれる訳ではありません。

種類によって違う?

世界には様々な種類の蜂がいます。
日本だけでも4000種類ほどの蜂が確認されており、特に多いのがスズメバチやミツバチ、アシナガバチなどです。
例えばミツバチの場合、春にかけて産卵と育児が開始されて急激にその生態数を増やします。
梅雨や夏の終わりに差し掛かるシーズンで一時的に育児が落ち着きますが、また秋になると復活します。
このような蜂の生態はエサによっても異なると言われています。

エサによって旬が変わる

肉食の場合

肉食の蜂とはアシナガバチやスズメバチなどです。
活動時期は5~11月ごろで、攻撃性が高くなる7月から9月かけたピーク時期は、エサも多いので巣の中では繁殖が進んでいるでしょう。
ちなみに岐阜県恵那市では毎年11月3日にヘボまつりというお祭りが開催されています。
ヘボとは蜂の子のことです。
全国の蜂の子の愛好家が自分で育てたクロスズメバチの巣を持ち合い、その重量を競います。
これはクロスズメバチの旬が秋だからです。
蜂の子を使った五平餅やヘボ飯などが販売されて毎回賑わいを見せています。

草食の場合

草食の蜂はミツバチやクマバチです。
この2種類以外の蜂は全て肉食とも言われています。
花の蜜や樹液がエサとなるので、植物が盛んに育つ春と秋の2回、活動力が高まります。
攻撃性も高まるので注意が必要な時期でもあります。
春と秋にかけて育児が盛んになるので、採取できる蜂の子も増えますし栄養価も高まります。

旬の蜂の子で健康に

蜂の子はサプリメントとしては年中同じ成分で摂取できますが、蜂の子を口にする場合は時期を確認してみましょう。
蜂の子を郷土料理として嗜んでいる山間部の長野県や岐阜県、愛知県、静岡県などの地域では、旬の時期には蜂の子の特産物が多く出回るでしょう。
蜂の種類にもよりますが、春から秋にかけては概ね様々な種類の蜂の子を手に入れられます。
栄養価の高い蜂の子を食べて健康を目指しましょう。
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