蜂の子は血圧の低下にも効果的

健康診断や病院の検診で血圧を計ってみると意外と高かったという経験はありませんか?日々の乱れた生活習慣で気づかないうちに血圧が上昇していると、将来重い病気を引き起こす可能性もあります。
そんな高血圧には蜂の子の豊富な栄養素が良い影響をもたらしてくれます。
どんな効果を与えてくれるのか高血圧の原因とともに紹介します。

血圧が高くなる原因

血圧を上げる要因は生活習慣の乱れによるものが多いです。
食べ過ぎや運動不足で肥満になると、酸素消費量が増加して循環する血液量が増えることで血圧が上がります。
塩分の摂り過ぎも同じく、塩分濃度を薄めようとする細胞の浸透圧による作用で血液量が増加し、血管壁に負担がかかり血圧が上がります。
他にも過労やストレス、喫煙などで自律神経が乱れると、交感神経が活発になり興奮作用のあるアドレナリンが分泌されて血液量が増加します。
また脂質や糖分の摂り過ぎなど、偏った食生活では血中の悪玉コレステロールが増加して血管壁に蓄積してしまい、血管が狭くなって血圧上昇に繋がります。
血圧が高くなる原因は日々の生活習慣によるものが多く、生活習慣病の一つとしても高血圧が挙げられています。

蜂の子の血圧低下の効果

蜂の子100gあたりにはコリンが168.4mg含まれます。
コリンとは水溶性ビタミンのように働く、リン脂質の一種です。
ビタミンではないですが、ビタミンと似たような働きやビタミンを助ける作用があります。
体内では細胞膜の浸透圧や脂肪代謝の調整を行っており、アセチルコリンやレシチンの構成成分としても働きます。
このコリンによる作用が血圧の低下に効果をもたらします。

血管を拡張する

蜂の子に含まれるコリンは体内で神経伝達物質のアセチルコリンの材料となります。
アセチルコリンは運動神経、交感神経、副交感神経などの伝達物質として機能しています。
代謝を調節する受容体によって平滑筋や分泌を促す腺、脳などに分布されることで血管平滑筋を拡張して血圧を低下させます。
血管平滑筋とは、血管断面の円周方向に配列している筋肉で、収縮すると血管が狭くなり、拡張すると血管が広くなります。
つまり、アセチルコリンの働きで血管が広くなり血圧の低下に期待できるのです。
さらに蜂の子にはアミノ酸の一つアルギニンが含まれます。
アルギニンにも血管を広げて血液を通りやすくする働きがあるので、合わせて高血圧の予防に繋がるでしょう。

コレステロールの癒着を防ぐ

蜂の子のコリンは、体内でレシチンの材料にもなります。
レシチンとは脳や神経組織などに多く含まれており細胞膜の主要な構成成分でもあります。
あらゆる細胞膜に含まれていて、アセチルコリンを作る際にも必要です。
記憶力・学習能力の向上や認知症の予防、肝機能向上、美肌効果などがあるほか、動脈硬化を予防する効果もあります。
動脈硬化とは動脈が硬くなって血液をうまく送り出せない症状ですが、これは増加した血中コレステロールが血管壁に癒着して血液の流れが悪くなり、高血圧を伴っていることがあります。
そこでレシチンの働きが重要です。
レシチンには水と油を混ざり合わせる性質があるので、コレステロールが血液中の水分に乳化します。
つまり血管壁に癒着しやすい悪玉コレステロールをレシチンが溶かしてくれるので、血管壁に癒着することを防ぎ、コレステロール値の調整と高血圧を予防します。
悪玉コレステロールの減少により善玉コレステロールの増加にも繋がるでしょう。
蜂の子のコリンがレシチンの材料となることで高血圧を予防と、動脈硬化の発症も防いでくれるのです。

ナトリウムを排出する

蜂の子100gあたりにはカリウムが269mg含まれます。
カリウムは主に細胞内に存在して、細胞外液に多いナトリウムと細胞の浸透圧の維持や水分の保持をしています。
またナトリウムが腎臓から再吸収されることを抑制して尿への排出を促すので血圧を下げる効果があります。
ナトリウムとは塩分の成分で、体内の濃度が高まると薄くするために血液中に水分が取り込まれます。
水分が増えて血液量が増えることで血管壁に圧力がかかり血圧が上がるのです。
余分なナトリウムを排出することは血圧の維持・低下に繋がるので、カリウムを補える蜂の子が効果的です。

蜂の子で高血圧を予防する

蜂の子に含まれる栄養素が血圧の低下にも効果があることが分かりました。
高血圧は放置しておくと動脈硬化、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全など様々な病気のきっかけになりかねません。
早めに対策・解決しておくことが重要です。
蜂の子で高血圧を予防・改善する栄養素を補っておくことで健康的な生活を送ることができるでしょう。
蜂の子では他にもビタミンやミネラル、アミノ酸、脂肪酸などの豊富な栄養素を摂取できるので体を気遣う方におすすめです。
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